朝顔を何はかなしと思ひけむ 人をも花はさこそ見るらむ
あさがほをなにはかなしと思ひけむ 人をも花はいかが見るらむ
『和漢朗詠集』
秋「
槿
」・二九四、
藤原道信
。
ただ一日で萎む
朝顔
の花を、なぜはかないと思ったのであろうか
(人の命のはかなさも、変わることはあるまいて)
このような人のはかない命を、花の方はどのように思って見ているであろうか
異同がある
朝顔を何はかなしと思けん人をも花はさこそ見るらめ
(
拾遺和歌集
・哀傷・1283)